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アンティーク家具のワックスのかけ方

2023.12.11 (更新 : 2024.01.18)

アンティーク家具
アンティーク家具はワックスでお手入れするものというイメージがありますが、実は、アンティーク家具の中でもワックスメンテナンスが必要なのはごく一部なのはご存じでしょうか。水拭きするダイニングテーブルや、水がかかるような場所で使うアンティーク家具だけが、ワックスでのお手入れが有効です。
収納家具など多くのアンティーク家具は、ワックスメンテナンスは一切不要ということです。気になった時に乾拭きするだけで、きれいな状態が保てます。
アンティーク家具をボロボロの状態からリペアする際にはワックスなどを使いますが、一度リペアが済んだアンティーク家具は、それ以上メンテナンスはいらないでしょう。たまに乾拭きするくらいで長年状態が変わらないが保てます。
イギリスなど現地で使われているアンティーク家具も、ほとんど手入れされていません。それにもかかわらず、100年もの年月を生き残っています。ほったらかしでも問題ないからこそ、価値あるアンティーク家具として、長く使い継がれているのです。
この記事では、アンティーク家具のワックスメンテナンスについて、ワックスが必要なのはどんなアンティーク家具か、おすすめのお手入れ方法や材料、ワックスに関するよくある疑問をわかりやすく解説していきます。これからアンティーク家具をワックスでお手入れしようと思っている方は、ぜひ一度この記事を参考にしてみて下さい。

アンティーク家具をワックスでお手入れする前に

アンティーク家具 メンテナンス

先ほど記載した通り、ワックスでのお手入れを必要とするアンティーク家具は、一部のみです。まずはどんなアンティーク家具に必要なのか、詳しく紹介したいと思います。

ワックスが必要なのは水回りのアンティーク家具

アンティーク家具でワックスメンテナンスが必要なのは、水がかかるような場所で使っているアンティーク家具、水拭きで掃除するダイニングテーブルやキッチンカウンターなどです。繰り返しになりますが、これ以外のアンティーク家具(収納家具など)は、ワックスでのお手入れは不要です。

ワックス仕上げの木製家具は、定期的にワックスの塗り直しが必要と思われている方が多い気がしていますが、ワックスを塗っても塗らなくても、コンディションはそれほど変わりません。メンテナンスするのが好きという方以外は、お手入れしなくて大丈夫です。

なぜ、こんなにも「アンティーク家具にはメンテナンスが必要」という常識ができてしまったのかなと考えていましたが、おそらく毎日水拭きする木製テーブルや床などと混同してしまっている方が多いのではないでしょうか。

水拭きをする場所、床など頻繁に摩擦してしまう場所であれば、だんだんとワックスが落ちてくるため、塗り直しによるお手入れが有効です。また、本革のソファなど、座るときに擦れてオイルが落ちてしまうレザー家具も、オイルメンテナンスが必要です。

しかし、収納家具などのアンティーク家具は、ほったらかしでもワックスが完全に落ちてしまうことはないので、お手入れは必要ありません。アンティーク家具はお手入れが大変だなと感じていた方は、ぜひこの機会に不要なメンテナンスをやめていただければと思います。

アンティーク家具は直射日光とエアコンの風、過度な湿気を避けること

アンティーク家具をきれいに長持ちさせるは、ワックスでお手入れをするかどうかよりも、もっと重要なことがあります。それは、直射日光・エアコンの風・過度な湿気を避けることです。

アンティーク家具を直射日光やエアコンの風が当たる場所に置いてしまうと、木が乾燥して割れたり、変形したりする原因となります。アンティーク家具の一部が変形すると、扉や引き出しが開けにくくなったり、脚がガタついたり、よくないことばかりです。

また、アンティーク家具を日常使いせず、倉庫などに保管しておく場合、湿気の多い場所に置くと、カビや変形の原因となります。また、キクイムシは湿気を好むため、虫食いの被害に合う恐れもあります。

そのため、アンティーク家具を置く場所は、直射日光・エアコンの風・過度な湿気を避ける。これを必ず守ってください。これを守るだけで、本当に何もメンテナンスすることなく、何十年と使い続けることができます。

【準備編】アンティーク家具をワックスでお手入れ  

アンティーク家具 メンテナンス

さて、どんなアンティーク家具にワックスが必要かわかったところで、次は実際のお手入れ方法について順番にご紹介していきます。
まずは、お手入れに必要なワックスの準備から。アンティーク家具にどんなワックスを使ったらいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

アンティーク家具の仕上げに応じて適切なワックスを用意

アンティーク家具は、もともとの仕上げ方法によって、適切なお手入れが違います。そのため、まずはお手持ちのアンティーク家具がどんな仕上げなのか確認しましょう。

仕上げ方法は、見た目ではわからないので、購入先のアンティーク家具屋に確認してみてください。これらを扱う家具屋によっては、家具の仕上げ方法について通販サイトなどに記載しているところもあります。ただ、家具の種類によってワックスなどを使い分けているショップもあるので、直接問い合わせるのが確実です。

もし、問い合わせなどをしても仕上げ方法がわからなかった場合は、家具の色に近い蜜蝋ワックスを使うのがおすすめです。

蜜蝋ワックス仕上げのアンティーク家具の場合:蜜蝋ワックス系

アンティーク家具 ワックスのかけかた

お手入れしたいアンティーク家具が蜜蝋ワックス仕上げだった場合、同じ蜜蝋ワックス系の材料でメンテナンスします。蜜蝋ワックスというと、ブライワックス、ジャックポールワックス、シェラックワックスなどがあります。これらの中であれば、どれを選んでも問題ありません。

というのも、私もこれまでに蜜蝋ワックスを何種類か試しましたが、蜜蝋ワックスは、メーカーによって差が出にくく、どれを使っても、仕上がりはほとんど変わりません。職人によっては、靴用の蜜蝋ワックスを家具メンテナンスに使うこともあるほどです。

なので、蜜蝋ワックスを選ぶ際は、コスパや匂いなど、単純な好みで選んで全く問題ありません

オイルフィニッシュのアンティーク家具の場合:オイルもしくは蜜蝋ワックス

お手入れしたいアンティーク家具がオイルフィニッシュの場合、同じオイル系か蜜蝋ワックス系でメンテナンスしましょう。オイルは、オスモオイルやビボスオイル、ワトコオイルなどが有名です。

ただ、オイル系塗料は、匂いがきつめで、乾燥時間が長いものがほとんど。自宅でメンテナンスするには、少し扱いづらいかもしれません。

そのため、よほどこだわりがなければ、蜜蝋ワックスを使う方がおすすめです。オイルフィニッシュと蜜蝋ワックスは、見た目にはほとんど違いがありません。蜜蝋ワックスの方がほんの少しツヤが増すかも、というくらいです。

蜜蝋ワックス系であれば匂いが少なく、乾燥時間が短いため、室内でもストレスなく、簡単にお手入れできます。

ペイントのアンティーク家具の場合:蜜蝋ワックスを塗ってもOK

家具 ペイント

ペイントのアンティーク家具は、蜜蝋ワックスやオイルフィニッシュよりも、しっかりとした塗膜が形成されているため、水回りの家具やダイニングテーブルでも、基本的にお手入れなしで大丈夫です。

ただ、ペイントのアンティーク家具に蜜蝋ワックスを塗ると、木肌がよりしっとりとして、アンティーク感が増すという特徴もあります。色付きのペイントなら、さらに味が出る場合もあります。

そのため、お手入れが苦にならない、むしろ好きという方は、ワックスを塗ってみるのもおすすめですよ。

ウレタン・ラッカー塗装・カシュー塗り・漆塗りのアンティーク家具:ワックス不要

アンティーク家具 リプロダクト

ウレタン塗装やラッカー塗装、カシュー塗り、漆塗りのアンティーク家具は、非常に強い塗膜を形成しているため、水拭きするアンティーク家具や水回りのアンティーク家具でも、ワックスは不要です。傷や汚れを寄せ付けず、ホコリが気になった時などに乾拭きするだけできれいな状態が保てます。

また、乾拭きする際は、塗膜を傷つけないよう、優しく行ってください。乾拭きのしすぎは逆に良くありません。車の塗装と同じで、本当は乾拭きする必要もないくらいです。汚れたときだけ、優しく掃除するようにしましょう。

【実践編】アンティーク家具をワックスでお手入れ!  

家具 メンテナンス

アンティーク家具のお手入れに必要なワックスがわかったところで、続いては実際の手順をご紹介します。蜜蝋ワックスとオイルフィニッシュ、それぞれのお手入れ方法をお話ししますので、参考にしてみてください。

アンティーク家具を蜜蝋ワックスでお手入れする方法

家具の表面に埃や汚れがついている場合は、柔らかい布や毛先の柔らかいブラシを使ってやさしく掃除します。硬いブラシや鋭利なツールは家具の表面を傷つける可能性があるため、避けましょう。汚れや脂分が強くついている場合は、軽く湿らせた布を使って汚れを拭き取ります。ただし、湿らせた布が水分過多にならないよう注意してください。水分が木材に浸透すると、変色や変形の原因となります。
ワックスを数分間家具に浸透させます。浸透時間が経過した後、余分なワックスを拭き取ります。柔らかい布を使用し、余分なワックスがなくなるまで優しく拭き取ります。蜜蝋ワックスを塗った後、場合によっては放置せず、すぐに拭き上げた方がいい場合もあります。時間をおくと、ワックスが固まってしまう場合があり、最後に頑張って拭いてもワックスが多少残ってしまうからです。その結果、ツヤが出ず、仕上がりが悪くなってしまいます。塗膜がしっかり残っている家具(頻繁にワックスメンテナンスしている家具、ペイント家具など)であるほど、早く拭き上げた方がきれいに仕上がります。

また、蜜蝋ワックスは、最後の拭き上げが足りないと、表面がベタついたり、物を置いた際に色移りしたりしてしまいます。拭き上げる時は、ベタつかず、サラサラの状態になるまで、しっかり磨きましょう。

ちなみにワックスを何度か重ね塗りすれば、もっときれいになるのでは?と感じる方も多いかもしれませんが、重ね塗りは意味がありません。ワックスは一度塗りがおすすめです。

アンティーク家具をオイルでお手入れする方法

最初に家具の表面から埃や汚れを取り除きます。柔らかい布やモノワールブラシを使用し、やさしく掃除してください。強く汚れている場合は、軽く湿らせた布を使って汚れを拭き取ります。ただし、湿らせた布が水分を多く含まないように気をつけましょう。水分が木材に浸透すると変色や変形の原因となります。

家具に合った木材用のオイルを選びます。一般的には、チークオイルやウォルナットオイルなどが使われます。オイルは木材に栄養を与え、保護効果があります。オイルを柔らかい布やブラシを使って木材の表面に均等に塗ります。この時、木目に沿って塗布すると美しい仕上がりになります。オイルが十分に浸透するように時間をかけて塗布します。オイルを家具に浸透させるために、数分から数時間待ちます。オイルの種類や木材の状態によって浸透時間は異なりますものによっては半日〜1日ほど乾燥させる物もあります。使用するオイルによって乾燥時間が変わりますので、製品の指示に従ってください。浸透時間が経過したら、余分なオイルを乾いた布で優しく拭き取ります。表面に残ったオイルが乾燥するとくすんだりベタつく原因となりますので、丁寧に拭き取りましょう。オイルが乾いた後、清潔な布を使用して家具を輝かせるように磨きます。オイルによって艶が出ますが、磨くことで仕上げがより美しくなります。

フォームの始まり

オイルフィニッシュは、乾燥中のアンティーク家具に物を乗せたり、触ったりすると、オイルが付いてしまいます。乾燥が終わるまでは、触れないように注意しましょう。ダイニングテーブルなど日々使用するアンティーク家具をお手入れする際は、乾燥時間ができるだけ短いオイルを選ぶと便利です。また、オイルでお手入れした後は、オイルを拭いた布の捨て方に要注意が必要です。オイルを多く含んだ布をそのまま放置すると、オイル成分が酸化して、自然発火を起こす危険があります。そのため、処分する際は必ず布を水に浸し、ビニール袋などに入れて、密封してから捨ててください。

アンティーク家具をワックスでお手入れ!よくある質問  

ここからは、アンティーク家具のワックスでのお手入れについて、よくある質問にお答えしていきたいと思います。

Q.アンティーク家具の元の仕上げがわからない!どんなワックスを使えばいい?

アンティーク家具のもともとの仕上げ方法がわからない場合は、家具の色に近い無難で安全な選択としてワニスフリーの無着色の蜜蝋ワックスを塗るのがおすすめです。無着色のワックスを選ぶことで、家具の色味を変えずに仕上げることができます。これはアンティークの価値を保ちつつ、家具を美しく仕上げるための重要なポイントです。またワニスフリーのワックスは、多くの仕上げに対応しています。他の仕上げが何であるかが分からない場合、ワニスフリーのワックスは安全な選択です。そして、質の良い蜜蝋ワックスを選びましょう。成分が高品質であると、木材に栄養を与え、保護効果が期待できます。無香料のワックスを選ぶことで、余分な香りが家具に残る心配がありません。

蜜蝋ワックスを塗ったら、5年ほどは乾拭きのみで問題ありません。

蜜蝋ワックスではなく、オイル系(オスモオイル、ワトコオイル、ビボスオイルなど)でメンテナンスする場合、アンティーク家具に塗膜が残っていると、オイルが木肌に染み込まず、ベタつきが残ってしまいます。ワックスのほうが染み込むというよりは、上に乗せる感じなので、どんなアンティーク家具にも向いています。迷ったら蜜蝋ワックスが無難です。

もしくは、アンティーク家具は、何も塗らずとも傷むことはないので、特に何もしなくても構いません。ワックスよりも大事なのは、やはり直射日光とエアコンの風を避けること。これが最重要です。

Q.アンティーク家具の傷や汚れを消すにはどうすればいい?

アンティーク家具に傷や汚れがある場合は、家具の色と近いカラーの着色剤入りワックスを塗ることで、ダメージを周りに馴染ませることができます。もしくは、ステイン塗料(着色剤)と無色の蜜蝋ワックスを部分塗りしても構いません。

アンティーク家具の傷や汚れ消しの方法として、はじめにやすりがけをする方法がよく紹介されていますが、これはおすすめしていません。やすりがけすると、その部分を完全に周りと揃えることは難しいので、かえって悪目立ちしてしまうからです。やすりがけなどはせず、着色・ワックスのみでお手入れする方が自然に仕上がります。

また、ウレタン塗装やラッカー塗装、カシュー塗り、漆塗りなどのアンティーク家具の場合は、もし誤って大きな傷をつけてしまったら、セルフメンテナンスで修復することは難しいです。きれいに補修したい場合は、アンティーク家具屋など、プロに再塗装を依頼しましょう。

 Q.着色剤入りのアンティーク家具ワックス。色の選び方は?

ブライワックスなどの蜜蝋ワックスは、さまざまなカラーがあって、どの色を選んだらいいか迷っている方も多いかと思います。

おすすめなのは、現状に近い色のワックス、もしくは着色剤が入っていないワックスを選ぶこと。全く違う色に仕上げたいと思って、現状と遠いカラーのワックスを選んでも、あまり変化がないか、傷がある部分だけ違う色に染まってしまいます。

基本的に、リペア済みのアンティーク家具は、オイルフィニッシュのもの以外、塗膜があるものが多いです。一度塗装を落とさない限り、上から色付きの蜜蝋ワックスを塗っても、ほとんど色は変わりません

色付きのワックスは、塗装がされていない家具、もしくは傷が付いて素地が見えている家具の補修に効果があります。なので、逆に言えば、塗膜があって、傷がないアンティーク家具なら、何色のワックスを使ってもOKです。

Q.アンティーク家具を艶やかに仕上げたい!おすすめのワックスは?

アンティーク家具を艶やかに仕上げたい場合、蜜蝋ワックスであれば、どれを使ってもいいでしょう。しいておすすめを挙げるとすれば、ブライワックスです。ブライワックスとは、家具や木製品のお手入れや仕上げに使用されるワックスの一種です。他のワックスよりも多少ツヤが出やすく、伸びがいいのでムラなくきれいに仕上がります。

Q.アンティーク家具のツヤを抑えて仕上げたい!おすすめのワックスは?

アンティーク家具のツヤを抑えて仕上げたい場合、ワックスでのお手入れは不要です。ワックスを塗ると、多少はツヤが出てしまいます。ワックスを塗らないとアンティーク家具が傷んでしまうことはないので、そのまま使い続けてください。

まとめ

アンティーク家具は「ワックスでお手入れするほどキレイになる」と思われがちですが、基本的にワックスを塗らなくても、コンディションは変わりません。メンテナンスが好き!という方以外は、ワックスメンテナンスは必要ありません。

それよりも大切なのは、繰り返しになりますが、直射日光やエアコンの風、保管時の過度な湿気を避けることです。これだけで、これから先も何十年とアンティーク家具を使い続けられます。

当社ではアンテイーク家具のリプロダクトをオーダーメイドで製作したり、メンテナンスもしっかりと行っております!!

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