ロココ調リフォームを成功させるための完全ガイド ─ 専門店が教える、美しく品格のある空間づくりの方法 ─

はじめに
ロココ調のリフォームは、一般的なリフォームとは大きく異なります。
理由はシンプルで、ロココは「家具」「建具」「内装」「照明」「カーテン」「装飾」が一体となって世界観をつくるスタイルだからです。
そのため、ほんの少しの色味のズレや、工程の順番違いだけで、
* 「家具は素晴らしいのに、なぜかまとまらない」
* 「壁紙と家具の白が合わずチグハグに見える」
といった、“ロココあるあるの失敗”が一気に起こります。
当社ウエストハウスギャラリーには、こうしたご相談が毎月必ず届きます。
本記事では、日本では数少ない
“ロココ調家具 × 建具 × 内装 × カーテン × 造作” を一気通貫で提供できる専門店
であるウエストハウスギャラリーが、実例を交えながら成功のポイントを解説します。
15年以上ロココ専門の家具デザインと製作に携わってきた経験から、
ロココ調リフォームを成功させるために「絶対に外してはいけないポイント」
を順序立てて解説します。
“憧れのロココ空間”を実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
ロココ調リフォームが難しい理由
ロココ調リフォームの最大の難しさは、世界観の統一にあります。
一般的なリフォームのように、
床・壁・天井を決める → 後から家具を選ぶ
という流れでは、ロココ空間はまとまりません。
理由①:家具だけでは世界観が完成しない
ロココ調の本質は“空間全体の調和”にあります。家具がロココスタイルであっても、周囲の環境が建売住宅のままだと、統一感が欠けてしまいます。
✔ 理由②:建具(ドア)が最も世界観を壊す
既製のフラットドアやシート貼りの建具は、ロココスタイルの曲線や装飾、光沢のある白とは合わない。
✔ 理由③:色のトーンが揃わない
白にもいくつかの種類があります。
・アイボリー系
・グレー寄り –
・黄みが強い白 –
・純白タイプ 家具や建具
・壁紙が異なる白だと全体的に雑然とした印象を与えてしまいます。
家具を最初に選ぶ”が絶対ルール

ロココ空間の主役は“家具”です。 曲線・彫刻・塗装・白の色合い・脚の形状… これらの美しさが空間の方向性を決めてしまいます。
※東京都W様邸にて撮影
よくある失敗例

- 壁紙の白と家具の白が微妙に合わない
- 床材の色が脚の曲線を殺してしまう
- カーテンの生地が軽く、家具の重厚感に合わない
これはすべて、「家具の前に内装を決めた」ことが原因です。
プロの黄金比
家具 → 建具 → 壁紙 → カーテン → 照明 → 装飾(ミラー・アート)
家具の存在感をイメージしながら周辺の要素を調整していく。
この順序を守るだけで、ロココ空間は驚くほど成功率が上がります。
ロココ調空間の完成度を決める「建具(ドア)」
多くのロココ失敗例の原因はこれです。
建具は お部屋の中で最も視覚面積が大きい“巨大な家具” だからです。
-
ドア
-
クローゼット扉
-
洗面所の扉
-
収納の折れ戸
これらを“ロココ調のデザインと色”で統一すると、
空間の完成度が 一気に跳ね上がります。

※東京都N様邸でドア建具と枠をシート貼り
業界でよく言われるのが、
「ロココ調の印象の六割は建具で決まる」
という言葉です。
ロココ家具は華やかで存在感が強い分、建具の質が合わないと一気に家具が浮いて見えるという特徴があります。
ウエストハウスギャラリーの建具は
-
21万円(1枚)〜
-
ロココ装飾のレリーフ
-
家具と同じ塗装で仕上げ
-
オーダーサイズ対応(新築・リフォームどちらも可)
という特徴を持ち、家具と“完全同期したデザイン”が可能です。
建具で見るべきポイント
- モールディングの太さ
- 面材の分割ライン
- アーチの有無
- ゴールドラインの位置
- 取っ手の形状
- 白の色味(アイボリー・ミルク・クリアホワイトなど)
当社にロココ建具の問い合わせが増えているのは、
「家具と建具が揃った時、初めて“世界観の完成”になる」
と理解する方が増えているからです。
家具と建具を同時にデザインする重要性
ロココ調の魅力は曲線です。
-
家具の脚の曲線
-
ドアのレリーフ
-
モールディングのアール
-
カーテンのドレープ
これらの曲線の“方向性”が揃うことで、
全体が美しく響き合います。
家具 → 建具 → 壁紙 → カーテン
の順番で決めると失敗しません。

ロココ空間では、白の統一が成否を左右します。 実は「白」と言っても数十種類あり、少しのズレで以下の問題が起こります。
よくある白の失敗
- 壁紙の白が黄ばんで家具だけ青白く見える
- 建具がピュアホワイトで家具がアイボリーに見える
- 天井の白だけ浮いて見える
ロココ調は影が美しいスタイルです。
白が濁ると一気に曲線の陰影が消えてしまいます。
プロが選ぶべき白

※愛知県T様邸で撮影
- 濁りのないミルキーホワイト
- 黄ばみが無く透明感のある白
- 家具・建具・モールディングを同一色で揃えられる白
ウエストハウスギャラリー のホワイトが高く評価される理由は、
家具・建具・造作をすべて“同じ白”で提供できる唯一のブランドだからです。
曲線 × 直線の“バランス”が上質さを生む
ロココと聞くと“曲線が多い”というイメージが強いですが、曲線が多すぎると幼く見えてしまいます。
上質なロココに必要なのは“引き算”
家具 → 曲線
建具 → 直線で空間を締める
壁面 → 整ったラインで構成する
これにより、家具の美しさが際立ち、品格のあるロココ空間になります。
「曲線×直線」のバランスが、好印象のロココの黄金比です。
ロココ調に合う壁紙・モールディング・カーテンの選び方
✔ 壁紙
白ベースで“光沢のあるパール系”が最もロココに合います。
柄を入れる場合は、家具の装飾より強くしすぎないこと。
✔ モールディング
天井・壁への装飾はロココ空間の“額縁”です。
張る位置と量さえ調整すれば、品格が生まれます。
✔ カーテン
ロココ調において、カーテンは“ドレス”です。
-
ボリューム
-
裾の長さ
-
レースの質
-
生地の光沢
ここを妥協しない方ほど、空間の仕上がりが圧倒的に美しくなります。
照明は“暖色”を選ぶべき
ロココの魅力は、「陰影」「立体感」「光の柔らかさ」です。

推奨する照明環境
- 色温度:2500〜3000K(電球色)
- シャンデリア or ブラケットライト
- 調光付きダウンライト
- 光源が直接見えない設計
特に、ブラケットライトが生み出す影は、ロココの曲線を最も美しく見せる照明のひとつです。
安価な生地で起こる問題
- 空間が軽く見える
- 重厚感が消える
- ロココ家具の高級感が損なわれる
ロココスタイルに必要なのは、
厚みのある生地・重みのあるドレープ・上質な光沢感 です。
当社のカーテンが選ばれる理由は、
家具・白のトーン・建具の装飾と完全に調和させて設計しているため。
ロココ空間では「家具の美しさを引き立てるカーテン」が不可欠です。
造作家具・収納で“完成度が一段上がる

※大阪府K様邸にて撮影
既製の収納家具は、ロココ空間ではほぼ馴染みません。
相性が良い造作例

※東京都I様邸でリフォーム、モールディング施工実施
- アーチ型開口
- モールディング壁
- ロココ洗面台
- シューズクローゼットのロココ扉
- ドレッサーコーナー
造作をロココで揃えると、空間の統一感は劇的に向上します。
“空間の重心”をデザインする
ロココ調では、どこに視線が集まるか(=重心)が非常に重要です。
部屋ごとの重心例

- リビング:ソファ×シャンデリア
- 寝室:ベッドヘッド×カーテン
- ドレッサールーム:ミラー×照明
- 玄関:建具×モールディング
重心が明確だと、空間は一気に整って見えます。
費用の目安
✔ 建具(ドア)
-
室内ドア:21万円〜
-
クローゼット扉:25〜40万円
-
アーチ開口加工:18〜35万円
✔ ロココ調部分リフォーム
-
壁紙+モールディング:15〜40万円
-
カーテン:平均30万円/窓
✔ フルコーディネート(家具 × 建具 × 内装)
-
150〜350万円
※新築・リフォームどちらも対応可能
※あくまで目安のため、現地調査が必須となります。
よくある質問(FAQ)
Q:ロココ調リフォームで最も失敗しやすい部分は?
A:建具の統一です。家具だけロココにしても世界観は完成しません。
Q:家具と建具は同時に決めた方がいいですか?
A:はい。白のトーン・装飾の深さ・曲線の方向が揃います。
Q:納期はどれくらい?
A:3〜4ヶ月が目安です。
Q:部分リフォームでも可能?
A:可能です。ドア1枚から承ります。
Q:新築でも依頼できますか?
A:もちろん可能です。図面段階からのご相談が最も美しく仕上がります。
ロココ調リフォームを成功させる最大の鍵 ― “一社で統一すること”
ロココ調は専門性が極めて高いため、
家具・建具・内装・造作・照明・カーテンをバラバラに手配すると必ずズレが生まれます。
ウエストハウスギャラリー のように、
- 家具
- 建具
- カーテン
- 内装デザイン
- 造作家具
- モールディング
- 照明
すべてをロココ基準で設計できる専門店は非常に希少です。
だからこそ、完成後の満足度が高いのです。
ロココ調リフォームのご相談はこちら
ロココ調の空間づくりは、
“家具会社”でも
“工務店”でも
“ハウスメーカー”でもありません。
「空間全体の美意識」を理解した専門家が必要です。
ウエストハウスギャラリーでは、
家具・建具・壁紙・カーテン・照明までを
ひとつの世界観でデザインできます。
新築の図面をお持ちいただくと、
最適なプランを“その場でご提案”いたします。
来店予約
ロココ調の家具・建具を
実際に見て触れていただけるショールームです。
専門のスタッフが
図面の読み解きからレイアウト・色合わせまで丁寧にサポートいたします。
👉 ショールーム来店予約はこちら
https://www.westhouse.co.jp/showroom/
お問い合わせ・オンライン相談
「まずは相談だけしたい」
「Zoomで図面を見ながら話したい」
というお客様も歓迎です。
-
オンライン相談
-
お見積もり依頼
-
図面の送付
-
建具のサイズ確認
-
カーテンの概算相談
すべてこちらからお気軽にご依頼いただけます。
👉 お問い合わせ・オンライン相談はこちら
https://www.westhouse.co.jp/contact/
まとめ
ウエストハウスギャラリーでは、家具だけでなく、建具・カーテン・造作・壁面デザイン・照明まで含めた「ロココ専門のトータルリフォーム」をご提案しています。
ロココ調の本質を理解した専門店だからこそ実現できる、
“本物のエレガンス”をぜひ体験していただければ幸いです。
この記事を書いた人

杉山 瑛一 / ウエストハウス・ギャラリー株式会社 取締役
2010年にインドネシア中部ジャワ州にプリンセス家具、姫家具、ロココ調家具をマホガニー材で製作する自社工場を立上げ、オーダーメイド家具を製作する生産システムを構築。年に10回以上行き来し10数年に渡り培ったインドネシア国内のネットワークと現地人の協力により今までお客様のご要望に応じた数々の商品を製作。
2019年に現地法人 PT.SUGIYAMA KAGU INDONESIAを設立。代表就任と同時に現地で就労ビザを取得。
使用言語:インドネシア語、英語、日本語




