輸入家具が遅れる理由|資材不足の現場とその対策

現在、輸入家具の納期遅延や価格上昇の背景には、「資材不足」という大きな問題があります。実際に現場では、塗料やシンナー、接着剤といった基礎資材の供給が不安定になっており、製造そのものが止まるリスクも現実的に起きています。
私たちは今回、この状況を受けてインドネシアの現地に入り、実際に資材調達と供給の確認を行ってきました。
この記事では、なぜ輸入家具が遅れるのか」そして「その中でどのように品質と供給を守っているのか」現地で見たリアルをもとにお伝えします。
なぜ輸入家具は遅れるのか?資材不足の現実

現在、日本国内の家具製造の現場、建築現場、塗装業界では、これまで当たり前に手に入っていた資材が、当たり前に入らない状況が起きています。
これは日本だけの話ではなく、実際に現地で確認した通り、世界的に起きている問題です。
塗料やシンナー、接着剤といった基礎資材は各国で供給が不安定になっており、製造そのものが止まるリスクも現実的に高まっています。
特に影響が大きいのが、塗料・シンナー・接着剤といった「仕上げと構造を支える資材」です。
これらは単なる材料ではなく、家具の品質そのものを左右する重要な要素です。
どれか一つでも欠けると、製造は成立しません。
塗料・シンナー・接着剤の供給不安
塗料がなければ、美しい仕上げはできません。
シンナーがなければ、塗装工程そのものが止まります。
接着剤がなければ、家具の構造が成立しません。
これらはすべて代替が効かない資材です。
そして現在、この供給が不安定になっています。
資材が止まると製造も止まる理由

家具製造は工程の積み重ねです。
そのどこか一つでも止まれば、全体が止まります。
特に塗装工程は最終品質に直結するため、
資材不足はそのまま納期遅延につながります。
現地で何が起きているのか(インドネシアのリアル)
今回、私たちは実際にインドネシアの現地に入り、状況を確認しました。
物流の遅延と現地の状況

移動一つとっても、計画通りに進むとは限りません。
フライトの遅延や交通状況など、様々な要因が影響します。
しかし、現地に足を運ぶことでしか見えない情報があります。
現地でしか分からない課題

供給の状況、在庫、サプライヤーの温度感。
これらは現地で直接確認して初めて分かるものです。
私たちが現地で行った対応
サプライヤーとの直接交渉

現地のサプライヤーと直接対話し、供給状況を確認しました。
この関係性が、安定供給の基盤になります。
資材の確保

今回、シンナーを800リットル確保しました。
これにより、供給が不安定になっても製造を止めない体制を整えています。
なぜ品質は現場で決まるのか
人と関係性が品質を左右する

現地の職人やスタッフとの関係性が、品質を大きく左右します。
設計だけではなく、現場がすべてです。
先手で動くことの重要性
問題が起きる前に動くこと。
これがすべてです。
まとめ|だから輸入家具でも品質は守れる
輸入家具が遅れる理由には明確な構造があります。
しかし、現地での判断と準備によって、それを乗り越えることは可能です。
私たちはこれからも現場に立ち続け、
お客様に安心してお選びいただける家具をお届けしてまいります。
この記事を書いた人

杉山 瑛一 / ウエストハウス・ギャラリー株式会社 取締役
ロココ調インテリア・オーダー家具・内装に加え、オーダーカーテンの設計・施工も多数手がける実務者。
2010年にインドネシア中部ジャワ州にロココ調家具をマホガニー材で製作する自社工場を立ち上げ、オーダーメイド家具を製作する生産システムを構築。年に10回以上行き来し、10数年にわたり培ったインドネシア国内のネットワークと現地職人の協力により、数多くの製作・納品実績を持つ。
2019年には現地法人 PT.SUGIYAMA KAGU INDONESIA を設立。代表就任と同時に現地で就労ビザを取得。
家具・内装・カーテンまで空間を一貫して手がけ、現地製作から日本での納品・施工までを自ら担当。「暮らしを芸術として整える」ことを大切にしている。
使用言語: インドネシア語・英語・日本語